僕の就活の考え方


社会人になってから、多くの学生と話をする機会がありました。
その中で、過半数が今後の進路や就活の相談でした。

いろんな話をしていく内に、自分なりの意見がまとまってきたので、社会人になってから時間のあるとき堅苦しい文章にしてみたんです。

エクアドルに来て、時間があったので、いろいろ見返していたら、それが出てきました(笑)

~就活とカレーと私~


これから始まるのは、就職活動(以下、就活)をわかりやすく結婚活動(以下、婚活)に例え、ボランティアや留学などをカレーに例えた話である。


1.就活は婚活

まず、「働く」とは何か。自分の人生を豊かにさせるための手段のひとつであり、同時に自分の所属する会社やスタッフも豊かにすることに繋がる。


就活とは会社に入るために行う、会社を知る・自分を知ってもらう活動である。

この活動を通して、ほとんどの人が日本の企業に就職をする。この就職とは婚活で言えば結婚である。

結婚した後はお互いに助け合っていかなければならない。企業も夫婦も同じである。また、企業とは「法人」つまり、法が定めた「人」である。人であれば個性があり、人間性がある。企業の経営方針であったり、会社の雰囲気などがこれらに当てはまる。

つまり、性格が合う企業(人)と巡り会うために、いろんな企業(人)と会い、話をするのが就活(婚活)である。


1-2.全体の流れ

就活の流れを婚活に例えるなら、エントリーがアドレス交換やSNSで繋がること、合同説明会や会社説明会がカフェなどでの気軽な雑談、選考に入ると食事付きのデートになり、1次選考はファミレスなど簡易なもの、最終面接ともなれば高級レストランのフルコースである。その過程を経て、内々定という名のプロポーズを受け、10月1日には内定という婚約を交わし、4月1日に入社という結婚をするのである。


1-3.現状

学生という狭い世界から、就活を通して社会に出て、多くの企業を見ると、あまりの多さに自分を見失う人がいる。先程も述べたように、企業は人であり、個性がある。例えるなら、A社、B社、C社、D社とあるとして、それぞれA社(真面目)、B社(ルーズ)、C社(不思議)、D社(神経質)という個性があるとする。果たして、あなたはAからDまで全員と連絡先を交換し、デートを重ね、プロポーズされようと頑張るだろうか。今の日本の就活の現状は次の通りである。「私、10時からA社で説明会があって、12時からはC社で2次選考、17時からB社で最終面接があるんだけど、B社は受かっても入るつもりはないなぁ〜。」…これを人に置き換えてみよう。「私、10時からAさんとドトールで雑談して、12時からはCさんとマリノでランチデート、17時からはBさんと夜景の綺麗なレストランでディナーで、プロポーズの可能性があるんだけれど、Bさんとは結婚するつもりないよ。」…こうなっている人は、本当に自分のことを理解し、どんな人と結婚したいか、イメージできているのだろうか。


1-4.就活年齢

就活生にも婚活年齢がある。就活が始まる前は10代、就活が始まってすぐは大学生である。内々定(プロポーズ)が出始める時期になると、20代半ばくらいで、早い人は結婚を決めている。夏がくると“アラサー”になり、秋になると40代間近、冬になると40代突入である。

はじめは、年収、福利厚生などにこだわっている人も、年齢とともに妥協するようになる。最終的には「誰かもらってくれー!」と投げやりな考えになってしまう。これは婚活に例えても共通する部分がある。20代の頃の理想の異性像は、歳をとるにつれて妥協してしまう。もちろん、これは一部の人の話であって、妥協せずに就活をする人もいるだろう。しかし、多くの人が妥協し、その結果、入社してから上手くいっていないことが多々見られる。そして、早く結婚が決まれば良いというわけでもない。早く楽になりたいからと、適当に決めるとその数ヶ月の楽の後に数年間の苦労が待っているのである。


2-1.留学

近年、大学生は留学をするのが当たり前になりつつある。多くの大学で、外国語系ではなくとも留学制度が整っていることがある。それを武器に就活に挑む学生も多いだろう。しかし、大事なのは何を学生時代にやったかではなく、「何をやっているか、何をやっていくか」である。大学の豊富な支援を受けて留学した学生が、帰国後は何をしているだろうか。語学の勉強は当たり前だが、それ以外は単位変換を済ませ、TOEICや検定などで留学前からどれだけ能力が上がったのかを測る。そして、自分の大学に来ている留学生と交流を深める。このくらいではないだろうか。そこから、何かを始めることは滅多になく、目的の留学を終えてから次の目的が見つけられずにいる。このような勿体無い学生が多々見られる。海外ボランティアや海外インターンシップも留学同様、やって終わりという大学生が多いのではないだろうか。それでは時間とお金と労力を費やした意味がなくなってしまう。留学もボランティアもインターンシップも、「目的」ではなく、「成長する手段」なのである。つまり、「留学がしたい」と言っている人は、留学が目的になっているため、その後がない可能性が非常に高いのである。


2-2.カレー

留学・海外ボランティア・海外インターンシップなどは、大学生生活の中で最も大きな挑戦のひとつである。このことを、先ほどの婚活の話も踏まえて簡単に例えると「カレーライスを作ること」と同じと言うことができる。就活の際に、「2年前にアメリカに1年間留学をしました。」だけで終わる人というのは、婚活で例えると「2年前にカレーライスを作ったことがあります。」となる。果たして、あなたは2年前にカレーライスを作ったことのある異性と結婚したいと思うだろうか。十中八九、思わないだろう。それに対して、それぞれの挑戦を「目的」ではなく「成長する手段」として捉えている人は、「海外ボランティアに参加したのがきっかけで、貧困=不幸というのは間違いだと学びました。この貴重な経験を少しでもたくさんの人に聞いて欲しいと思い、大学で話をする時間を設けたり、ボランティア団体に入って同じような体験をした学生や社会人の方と日本にいてもできる活動を行っています。」と言えるようになる。それを婚活に例えると、「2年前にカレーライスを作ったのがきっかけで、料理が好きになり、今ではビーフシチューやハヤシライスも作れます。」と言うことができるのである。どちらが結婚したいと思われるかは一目瞭然である。


2-3.大学

なぜ、大学側は就活に対して積極的なのだろうか。大学は親であり、学生は子であるからである。親は子供たちがしっかりと結婚し、自立するまで面倒を見なければいけない。そして、親は世間からの視線・評価を気にしているのである。例えば、Aという大学があるとする。1学年で500人の子供たちがいて、結婚できたのは、たった30人だとすると、世間からの評価は下がり、新しくA大学に入りたいという学生(子供たち)は減ってしまう。学生が減ると、経営危機に陥ってしまうため、大学は就活に対して神経質になるのである。先ほどの就活年齢に照らし合わせると、40歳が近付いても結婚ができていない子供にはお見合いの話を持ち掛ける。大学側も同じように、秋になっても決まらない学生には、各企業から届いている求人情報の中から、その学生に適していると思うものを勧めるのである。


3-1.私

人生は十人十色、自分は自分、他人は他人である。大学生というのは、その後の人生・生活を大きく左右する社会人になる前の大事な時期であり、自由に自分の好きなことをやり遂げられる絶好のチャンスである。ボランティア、留学、インターンシップ、サークルなど、興味のあることはとことん追求し、達成することが自身の成長へと繋がる。その経験を活かして社会に貢献し、さらなる飛躍に役立てていただきたい。


さぁ、あなたはどんな料理を作り、そこからどう発展させるだろうか。

また、どんな結婚相手を見つけるだろうか。





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