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悪魔の鼻(Nariz del Diablo)

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エクアドルで初列車 エクアドルに来て初めて列車に乗った。 チンボラソ県にあるアラウシ(Alausí)から、 Nariz del Diabloという観光地に行ってきた。 お決まりのモニュメント アラウシの街並み Nariz del Diabloとは、悪魔の鼻の形をしている山のこと。 写真は僕が撮影したものではないが、上から見るとこんな感じ。 下のほうに線路があり、列車が走っているのが見える。 この列車に乗ってきた。 チケットはウェブサイトから購入可能。 1人1回33ドル 火曜~日曜と祝日に1日3本ずつ運行している。 ①08:00 ~ 10:30 ②11:00 ~ 13:30 ③14:00 ~ 16:30 http://trenecuador.com/es/expediciones/nariz-del-diablo/ 駅構内には、カフェやお土産屋があり、 多くの観光客が車掌帽子を購入していた。 お土産屋スペースの真ん中には、 2トンまで量れる重量計があった。用途は不明。 列車はレトロな雰囲気が感じられ、 各車両にガイドが1人付いて走行中にいろんな説明をスペイン語と英語でしてくれる。 流暢な英語が話せるガイドがいるとはさすが有名観光地。 話すことがないときは普通に携帯をさわる。 ここはやはりエクアドルだ。 列車本体 乗客用車両 中は広々をしていて、 足元に荷物を置いてもまだ余裕があるくらい広かった。 列車に揺られながらエクアドルの山岳地帯の自然を満喫する。 今回は最後尾の車両の後ろから2番目の右側を同期隊員が予約してくれた。 乗客のほとんどが右側の席を予約していて、これは当たりだった。 予約は右側ですべき。景色が全然違う。 ある程度進んでいくと、 列車を降りて写真を撮る時間がある。 その後、近くの集落にある駅に停まり、 キチュア族の人たちが踊りを披露して、 サトウキビジュースやパンなどを有料で振舞ってくれる。 パンはチーズのエンパナーダとサトウキビのパン。 1つ25センターボと良心的。 その他民芸品

帰任と暴動の傷

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プーヨに帰ってきた 9月30日に任地プーヨからキトに行き、 10月16日にやっと帰ってくることができた。 帰るときは、JICAが特別に車を出してくれて、 4人が1台の車に乗り、各家まで送り届けてくれた。 キト中心部から南下していくと、 道路が黒く丸く凹んでいる箇所が多く見られた。 これは、ストライキ・デモ活動中、 道路を閉鎖する際にタイヤや木を燃やしていた跡で、 そのすぐ近くには、燃やす予定だったであろう切り倒した大木なども見られた。 連絡所に居る間は、この目で暴動なんて見なかったし、 荒れている様子もSNSやテレビでしか見れなかったが、 道路に頻繁に現れる焦げた跡や大木を見て、 あの映像は現実だったんだと思った。 任地プーヨにもそれらしき残骸が見られた。 今はいろんな道を舗装し直しているから、焦げた跡とかは見られなかった。 荒れている映像が見られた中心部も、様子を見に行ってみたら平和を取り戻していた。 まだ、撤回された法令883(ガソリン補助金の廃止)に変わる新しい法令は発表されておらず、 政府本部をグアヤキルに移すというニュースもある。 大統領が今後どう動くのか注目だ。 今回の約2週間に及ぶデモ活動で、 7人が死亡、1349人が負傷、1152人の身柄が拘束された。 基本的にエクアドルのデータというのは信用できないことが多いから、 もっと被害者が出ている可能性もある。 これほどまでの被害を出した意味・価値はあったのか。 暴動に紛れて起こったことに対して良くない話を耳にしたし、 腑に落ちないところも多々あるけど、今は新しい法令がまともな法令であること、 そして、これ以上のデモ活動や暴動などが起こらないことを祈るしかない。 久しぶりのプーヨ。 連絡所生活でも外食をしていなかったから、 プーヨに帰ってすぐに美味しい物を食べてきた。 レストランの人から、「久しぶりね」って言われて、 もう5ヶ月くらいこのレストランに来ていなかったことが判明!! 時間が経つのが早いと本当に思う2年目。 カビが発生している様子もなかったし、安心。 みんな、もうエクアドルに来れるよ! いいところだよ!! 世界一周中、南米周遊中

クイ(モルモット)と虫のアイスクリーム

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超 珍 味 大統領と国民代表との対話後、 すんなりと日常を取り戻したエクアドル。 任地に帰れることになり、 その前にクイ(モルモット)のアイスクリームを食べに行ってみた。 エクアドルでのデモ活動や暴動が激化しているとき、 情報収集のためにツイッターを見ていたら、 このアイスクリームの記事が日本語であったことに驚いた。 そして、暴動のニュースに紛れて、アイスクリームの記事もそこそこシェアされていた。 クイのアイスクリームがあるのは、 キト郊外の歯医者の敷地内。 La Autopista General Rumiñahui, entre el puente 5 y puente 6 (retorno a Quito) まず、歯医者の敷地内にアイスクリーム屋があるのが驚き。 そして、クイのアイスの他にも、 虫(カブトムシ?catzo)のアイスクリームもあった。 キノコのアイスクリームもあるはずが、雨季でないと発売していないとのこと。 作り手は今後もいろいろ珍味を出していくようなことを言ってた。 さて、クイのアイスクリームだが、1つ1USドル。 クイを煮込んでエキスを出してアイスクリームにしているらしい。 そのままだときっと食べられたもんじゃないだろうから、 フルーツと混ぜてアイスクリームにしている。 それでも、獣の味というか、脂というか、 普通のアイスクリームにはない物を感じた。 見た目は普通のクイアイス。 あれ?看板に写ってたのは ソフトクリームじゃなかった?笑 次にカブトムシのアイスクリーム。 これは実物を持って来てくれた。 数人、これ自体をそのまま食べていた。 現地の人でもそのままは食べないらしい。 カブトムシのアイスクリームも、フルーツと混ぜて作られていた。 こっちのアイスクリームにも、普通のアイスクリームには無い物が入っている感じ。 土っぽさも感じた。 初めての味だが、不味くはない…と思うが、1回で充分かな。 結果、普通のフルーツだけのアイスクリームが一番美味しいと思った。 でも、機会があれば1回食べてみてほしいとも思う。 みんな、もうエクアドルに来れるよ! いいところ

対話の時

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最近も、キトの中心部付近でいろんなものが燃やされ、警察との戦いで撃たれる人や怪我人、逮捕者が多数出ていた。 そして、軍人の中には民族の人もいて、戦いをやめて国民・民族側にまわる人もいた。 この12日間、いろんな情報・動画を見続けてきた。 ▼暴動に関してまとめた過去のブログ記事 https://egucciblog.blogspot.com/2019/10/blog-post.html 今日、10月13日の15時から大統領・政府と国民・先住民族の代表たちとの対話が行われるはずだったが、15時には始まらず、遅延していた。 この対話次第で今後の生活に大きく影響するからエクアドル隊員で注目している人は多くいた。今日は外出が出来ず、スーパーも休みで連絡所内にある食料もどんどん減ってきていた。 Facebook、Twitter、Youtubeなどで情報収集をする日々、対話に関してもいつ始まるのかを調べていた。 結局18時前くらいに突然始まっていた。 噂の大統領 1人5分以内で話すように言われているのに、 いろんな人が5分以上言いたいことを話し続け、19時30分くらいまで議論が進んでいる感じはしなかった。 その状態で15分の休憩に入った。 先住民族団体の代表 任地のパスタサ県からも多くの先住民族の人たちが集まっていて、 代表者がテレビに映っていた。 15分休憩のはずが、30分、1時間、2時間くらい経過しても、 一向に対話が再開せず、まとまらずに終わるのでは?と不安に思っていたら、 また突然対話が再開された…かと思ったら、 問題になっていたガソリンに対する補助金廃止の法令883を取り消すという発表が一番にされた。新しい法令を作成する必要はあるみたいだけど、とりあえず暴動の原因は解決したんじゃないかな。 それにしても、こんな話し合いって言えるかどうかもわからない内容の対話で何人の犠牲者や逮捕者を出したんだろう。 もっと早く対応できたはず。 あとは道路がぐちゃぐちゃな状態、 地方は食べ物がなくて危ない状態だから、 物流と道路の整備への迅速な対応が求められる。 明日は買い物に行けるかな? 安心できることを祝って美味しいものが食べたい。

ニカラグアとベネズエラ

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エクアドルの行方は? 首都のキトに来て、滞在して10日目。 今日(10月9日)は一番大きなデモが行われたみたいで、1万人を超える民族の人たちがキトの旧市街に集まっていた。 JICAボランティアが滞在する連絡所付近では、平和を訴える集団が騒いでいた。 外出禁止になっているから、ツイッターや隊員、同僚からの情報が頼りになっている。 他国の隊員やエクアドルの隊員内で、 ニカラグアやベネズエラのようになるのでは?という心配の話題が一部、出ている。 そのため、各原因や動きを少し調べてみた。 ニカラグア 2018年4月に独裁色の強い大統領が社会保障費の削減を決め、その抗議活動が発端。 抗議デモは全土で行われて多くの死者が出た。 抗議デモで大統領の座を追われるだろうと予想されたが、大統領は強硬に鎮圧。 コスタリカに亡命する国民も多くいたらしい。 国全体が危険と判断されてJICAボランティアの派遣を中止、派遣予定だった僕の同期(2018年度1次隊)も別の国に派遣となった。 ソース: https://globe.asahi.com/article/12124584 ベネズエラ ベネズエラには2人の大統領が存在する。 A大統領は反政府側のリーダーを政治的に排除し、立候補できない状態に追いやった上で大統領選挙を実施。 そんな状況での大統領選挙は民主主義の最低限も満たさないとして、A大統領の本来の任期が切れた後に、反政府側は大統領不在時に関する憲法に基づいて、国会議長が暫定の大統領(B)として就任した。 この正当性の認識の相違で2人の大統領が誕生。 アメリカ(オバマ大統領)は新しい大統領(B)を支持し、Aに対して個人制裁を行った。 経済全体に影響を与える制裁を開始し、金融取引や石油貿易に関する制裁措置、ベネズエラ政府や国営企業が発行する債券の取引にアメリカの法人やアメリカ人が関与するのを禁止した。 ベネズエラの外貨獲得の9割以上は石油輸出で、その半分以上はアメリカ市場に向けたものだったため、大きなダメージとなった。 石油価格の下落や産油量の縮小、対外債務などで外貨不足が深刻化して、食料品などが不足。財政赤字を安易な紙幣増発で埋め合わせたことにより、通貨価値が下落して170万%

エクアドルの暴動に関して

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・10月1日エクアドルがOPEC脱退 →まだOPEC脱退していないみたい。声明を発表しただけで脱退はまだらしい。 ・10月1日か2日のどっちかに大統領が、ガソリンに対する補助金の廃止や、消費税の引き上げ(12%→15%)、公務員の有給削減(30日→15日)、一部公務員の給料を20%削減などなどを宣言する。※実行されたか不明確なものもある。 ・IMF(国際通貨基金)からの支援の条件が「ガソリンの補助金の廃止」 →債務危機に直面しているエクアドル政府は、この補助金の廃止で国際通貨基金(IMF)から支援を受けることができる。石油輸出国機構(OPEC)からは脱退することで強調減産から抜け出して、増産によって債務削減を図りたいという考えらしい。 ソース: https://www.traicy.com/20191003-ecuador ・ガソリンが123%値上がり(2.23倍)になり、10月3日にタクシーやバスの運転手組合がストライキを決行。大統領は60日間の非常事態宣言を発令した。 ・10月4日夜、ストライキの終了宣言が発表されたが、終了?なに言ってるの?っていう感じで全く落ち着かず、エクアドル全土で道路閉鎖や長距離バスの運行停止という状況は変わらない。タクシーは一部、動き出していた。 ・10月5日以降もバスがないから、移動ができない。 運よくバスに乗れたエクアドル人がいるみたいだけど、普段3・4ドルで行ける区間が17ドルかかったらしい。 ・10月9日に首都のキトに先住民族の人たちがエクアドル中から集まってデモを行うという情報が入る。車の荷台に乗って移動したり、主要道路を塞ぐように大行進をする映像・写真がSNSで出回り始める。 ・10月7日月曜日だけど、エクアドルの山岳地帯全土やその他地帯も多くの学校が休みになる。10月9日に備えてスーパーで食材を買い貯めるために売り切れ続出。 デモやストライキが起こってからこの間、旧市街や各地で暴動、破壊活動やスーパーを襲っての強盗がキトの各所で頻発する。主要な道路や街中で、道路を閉鎖するために警察のバイクが燃やされたり、タイヤが燃やされたり。タイヤに関しては何本燃やせば気が済むの?ってくらい燃やされてる。 ・10月8日、先住民族の人たちがキトに集合し始める。