田辺農園見学

日本で味わえる
エクアドルの味


同期と先輩隊員のおかげで、エクアドルバナナで有名な田辺農園さんの農園を見学させてもらうことができた。


田辺農園さんは、エクアドルにある日本人経営のバナナ農園で、
エクアドル内ではここのバナナを購入することはできず、100%輸出用だ。
日本では、ローソンなどで販売されている。
たぶん、多くの人が見たことがあると思う。






農園内の見学に加えて、世界やエクアドル内のバナナ事情、バナナについてもいろいろなことを教えてもらえた。


エクアドルのバナナ専用地図




日本では、バナナと言えばフィリピンだけど、
輸出国としてはエクアドルが世界一位。



”生産国”としてはブラジルとインドがトップ争いをしているそうだけど、
国内で消費しているらしい。


エクアドル内のバナナ農園は合計15万ヘクタールほど
フィリピン内のバナナ農園は合計5万ヘクタールほどだそうだ。

その中で田辺農園さんは350ヘクタールのバナナ農園に加えて、
60ヘクタールの竹林など広大な土地を所有している。
1ヘクタールで100m四方、つまり10,000㎡が350個分だから・・・・ものすごく広い。







バナナの収穫から出荷までの工程を見学させてもらった。


まず、農園内で収穫された大量のバナナは滑車を使って従業員の人たちが引っ張って運んでくる。これだけでも重労働だ。






次に、バナナの先端に付いている枯れた花を取り除く。
このときに出てくるヤニが服に付着すると洗っても汚れが落ちないらしい。






その後、適当な大きさに切られて、
さらに、日本向けの規定の重さに切られ、
先ほどのヤニを出し切るために洗浄する。





ある程度の水分を落として、
シールを貼り、結合部分を保護する。




あとは、1つずつ丁寧に袋詰めして、
テープで封をすればローソンで見たことがある姿に。




あとは1つずつ箱詰めされて、コンテナに運ばれていく。
約14kg分のバナナが入った箱が1コンテナに1450箱入る。
そのコンテナが週に16本分いっぱいになって出荷されるという。
量がおかしい。。。







しかし、収穫したバナナの25%ほどは出荷されず廃棄になるらしい。
変な形だったり、大きすぎたり、熟していたりするとダメとのこと。


廃棄になったバナナはぼかし肥料にしたり、ミミズに与えて堆肥にしたりして、
循環型農業を形成している。






ぼかしに使われている水や、バナナの木に与えている水なども手間がかかっていて、驚くほど計算・管理されていた。
さすがは日本人の農園!!


行き届いた管理のおかげで、バナナの木は順調に成長して、
親株から、子株、孫株と半永久的に生え続ける。
子株も親株から栄養を貰うため、バナナを収穫し終えた親株は一気に切り倒したりはせず、徐々に切り落としていくらしい。

孫株は複数生えてくるか、育ち具合や隣の木とのバランスを見て1本に選定するらしい。





また、農園内のバナナの木1本に対して、木を支えるために竹が2本使われていた。
本来、支える必要がない程度の大きさのバナナだったのに、
人間が品質改良をして木の力だけでは支えられない大きさのバナナにしてしまったらしい。技術ってすごいなー。


バナナの木を守るために60ヘクタールの土地に竹も栽培しているが、足りずに購入しているとのこと。前はビニールテープなどでバナナの木を支えていたが、ゴミになってしまうので、自然物である竹に辿り着いたとのこと。ここにも手間がかかっている。






日本でも食べていた田辺農園さんのバナナ。
今回、実際に農園で収穫作業や工夫の数々を見てとても勉強になった。
日本に帰った後も引き続きお世話になろう。







日本のみなさん!
田辺農園さんの美味しいバナナはローソンで購入可能!
エクアドルのバナナをご賞味あれ!



みんな、エクアドルにおいでよ!
いいところだよ!!
世界一周中、南米周遊中のみなさん、お待ちしてます!


江口友晴
青年海外協力隊
2018年度1次隊:観光
エクアドル・パスタサ県プーヨ


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