圏外の山奥に置いていかれた話

山の中でした焚火



この週末で配属先である県庁主催の視察ツアーがありました。


任地であるパスタサ県に、エクアドル各地の旅行会社を招いて、
観光地を見てもらって、パスタサ県に観光客を呼び込もうというイベントです。


このイベントを知った今月初旬から参加したい旨をカウンターパート(同僚)に伝えて快諾してくれていました。

下記、Facebookの切り取り画像ですが、文中にあるリンクのページが存在せず、内容がわからなかったので、カウンターパートに確認をすると、「写真を撮るだけ、カメラだけ持ってくればいい」とのことでした。ツアーの前日も再確認しました。






3日間のツアーの初日、各地から旅行会社の方々が集まって、
県知事が話をして視察ツアーが始まりました。





カウンターパートはオフィスに寄るとのことで、僕は参加者と同じバスを使うことになり、カウンターパートは別の車で移動することに。



午前中は植物園に行き、昼食を任地のレストランで済ませて、午後は山奥にある滝へ行きました。


参加者のみなさんは、その滝の近くにある宿泊施設を利用することになっていたようで、各部屋に案内され、準備が整ったところで、長靴に履き替えて滝に向けて歩き出しました。カウンターパートも僕も長靴に履き替えて同行していました。



山奥なので、携帯電話は圏外です。


狭い道を参加者に交じって一列になって進んでいきました。






滝に到着して、参加者といろいろ話をしていると、


カウンターパートの姿が見当たらないことに気付きました。


ガイドにカウンターパートがどこにいるか質問をすると、



「とっくに帰ったよ!」



…と一言。


あ、それじゃ、僕はガイドとバスに乗って帰ればいいのか!!
…と思ってガイドにいつ帰るか質問をすると、
ガイドは帰らずに参加者と泊まるとのこと。




ん?



そしたら?


帰れないってこと??





…と軽い混乱状態に。



カメラと傘など最低限の物しか持ってきていない。



着替えも歯ブラシも、充電器も懐中電灯も持ってきていない僕が、
急遽、山奥の宿泊施設に泊まると?


しかも、僕の部屋もベッドはないと?
ベッドに空きは…ないと?



結局はガイドの2人の部屋に入れてもらい、
小さいベッド2つをくっつけて、大きい男3人が川の字で寝ることに。


ガイドの2人優しい。
会話の内容が下ネタばかりで面白い時間でした(笑)


そこでちゃんとしたツアーのスケジュールデータがあり、
参加者もガイドも全員持っているということがわかりました。



着替えもなく、歯ブラシもないのでシャワー後も汗臭い服を着て、
水と指でなんとか歯をこすり、就寝しました。


翌朝、起床するとカウンターパートの姿が。


僕が泊まったことなどは一切触れず、満面の笑み。


怒ってしまいそうだったので、別の同僚のところへ行くと、
「お前泊まったのか!?」と驚いた様子で、いろいろ聞いてくれました。


そして、事情を説明すると、家まで車で送ってやると言ってくれて、
無事に帰宅することができました。


カウンターパートに対しては、完全にマイナスな感情を抱いていますが、
2年間弱、一緒にやっていかなければならないので、
今後のためにも、どうすればよかったかを自分なりに考える必要があります。



なぜ、質問に対して十分な情報を与えてくれていなかったのか、
なぜ、帰る際に一言もなかったのか、
なぜ、最初から一緒に行動しなかったのか、
一体、彼は何を考えているのか・・・・。


今後、どう言えばわかってくれるのか。
今後、どうすればストレスを極力減らせるのか…。
今後、どうすれば自分の中で信頼を再構築できるのか…。





早く達成したい、脱ネガティブ。。。
まだまだ遠いぞ、脱ネガティブ。。。


江口友晴


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