ニカラグアとベネズエラ
エクアドルの行方は?
首都のキトに来て、滞在して10日目。
今日(10月9日)は一番大きなデモが行われたみたいで、1万人を超える民族の人たちがキトの旧市街に集まっていた。
JICAボランティアが滞在する連絡所付近では、平和を訴える集団が騒いでいた。
外出禁止になっているから、ツイッターや隊員、同僚からの情報が頼りになっている。
他国の隊員やエクアドルの隊員内で、
ニカラグアやベネズエラのようになるのでは?という心配の話題が一部、出ている。
そのため、各原因や動きを少し調べてみた。
ニカラグア
2018年4月に独裁色の強い大統領が社会保障費の削減を決め、その抗議活動が発端。
抗議デモは全土で行われて多くの死者が出た。
抗議デモで大統領の座を追われるだろうと予想されたが、大統領は強硬に鎮圧。
コスタリカに亡命する国民も多くいたらしい。
国全体が危険と判断されてJICAボランティアの派遣を中止、派遣予定だった僕の同期(2018年度1次隊)も別の国に派遣となった。
ソース:https://globe.asahi.com/article/12124584
ベネズエラ
ベネズエラには2人の大統領が存在する。
A大統領は反政府側のリーダーを政治的に排除し、立候補できない状態に追いやった上で大統領選挙を実施。
そんな状況での大統領選挙は民主主義の最低限も満たさないとして、A大統領の本来の任期が切れた後に、反政府側は大統領不在時に関する憲法に基づいて、国会議長が暫定の大統領(B)として就任した。
この正当性の認識の相違で2人の大統領が誕生。
アメリカ(オバマ大統領)は新しい大統領(B)を支持し、Aに対して個人制裁を行った。
経済全体に影響を与える制裁を開始し、金融取引や石油貿易に関する制裁措置、ベネズエラ政府や国営企業が発行する債券の取引にアメリカの法人やアメリカ人が関与するのを禁止した。
ベネズエラの外貨獲得の9割以上は石油輸出で、その半分以上はアメリカ市場に向けたものだったため、大きなダメージとなった。
石油価格の下落や産油量の縮小、対外債務などで外貨不足が深刻化して、食料品などが不足。財政赤字を安易な紙幣増発で埋め合わせたことにより、通貨価値が下落して170万%のインフレになった…とのことらしい。
ソース:https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2019/ISQ201920_012.html
そのため、ベネズエラでは国外に逃げる人がかなりの数いて、エクアドルをはじめ、南米のいろんな国々にはベネズエラ人がいる。
犯罪を起こす人もいるし、物乞いをする人、飴やお菓子を道端で売って生計を立てる人もいる。
ニカラグアとベネズエラを見ていると、
エクアドルは今後、ベネズエラみたいにはならないのかな?と思う。
石油に頼りっきりで通貨を安易に発行しすぎたベネズエラ。
それよりは、社会保障費の削減を行ったことによるデモ活動を行ったニカラグアの方が、ガソリンの補助金廃止に対するデモ活動を行っているエクアドルの現状に近い気がする。
また、デモ活動は山岳地帯やアマゾン地帯で多く行われている。
たぶん、低所得者が多いのはその地域なんだろう。
民族の人で裕福な人というのはごく一部。民族の人が多いのは山岳地帯・アマゾン地帯だから、納得がいく。
明日がどうなるのか、大統領がキトからグアヤキルに移動して、またキトに帰ってくるという発表もした。
1日1日、どんな動きがあるのか注目しなきゃなー。
山岳地帯では食べ物の値上げがあるみたい。
物価が上がると、今の家賃や生活費での生活が困難になる可能性もある。
まぁ、今後のエクアドル生活がどうなるのか、もはや、生活できるのか、毎日が情報収集。
しかし、ベネズエラの170万%ってすごいなー。
うまい棒が10円だから、1700万円になるって…はぁ?
ちなみに、スペイン語の勉強はちっとも捗らない(笑)
気の持ちようだと思うんだけど、どうにもあかんみたい。
近くのカフェに行きたいなー。
明日こそ…勉強!!
みんな、今はエクアドルに来たらあかん!
暴動前はいいところだったよ!!
世界一周中、南米周遊中のみなさん、エクアドルは空路でスルーして!
江口友晴
青年海外協力隊
2018年度1次隊:観光
エクアドル・パスタサ県プーヨ
にほんブログ村
にほんブログ村
返信ありがとうございます!
返信削除僕のGmailアドレスになりますのですいませんが連絡宜しくお願いします。
k.y.199085@gmail.com